かばん関西歌会

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2011年 02月 14日

12月歌会報告

♪ かばん関西 十二月オンライン歌会記 ♪

今月は新しい方、黒路よしひろさんがいらして下さいました。
お題は「光」です。
イルミネーションよろしく短歌を飾りましょうとの思いを込めて。
家族や人物につながる歌が多く寄せられました。

<参加者>雨宮司、あまねそう、有田里絵、黒路よしひろ(ゲスト)、三澤達世(選歌のみ)

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まずは兼題の部から。

☆月は入りタケヤブヤケタ モチモチの切り絵のように黒を増しつつ  あまねそう

あの絵本が頭に広がる。カタカナの直線的な形も切り絵のイメージとリンクできる。
細やかな工夫が感じられるが、
回文や表記に注意が行き過ぎるためか、主旨が伝わりにくかった。

☆十月の朝の日ざしのやわらかく子が目ざめれば光よろこぶ  あまねそう

やわらかく、やさしい歌。親である実感が感じられる。
その意味では、あくまでも親から見たことを詠んだ歌である、という指摘も。

☆ラメ入りのタイツは一度はいただけわざわざまとう光はいらぬ  有田里絵

褒めれば自尊心が、けなすならばしっと切って捨てる性格が出ている・・・。
不要品を捨てるのが得意な作者です。はい。

☆郷愁に駆られてひとり屋上で眺めたっけなウルトラの星   黒路よしひろ

望郷の念とウルトラマンが故郷の星を眺める場面を重ねた歌。
口語が効いていて、わびしく、どこか面白く仕上がっている。

☆はじめての光にひゃっ!!と驚いて赤子の君があげる産声  黒路よしひろ

どうしても感嘆符に目がいく。語句の意味に重複があるものの、
誰もが一度感じていることだけに、現役ママの私からすれば、うんうん、と納得がいく。

☆軸太き銀の雨ばかり映しいる探照灯の鋭い光    雨宮司

得票数の多かった歌。雨の日のサーチライトは、それだけで詩情がある。
語句の堅さやニュアンスが揃っている。

☆逆光の池で翼を羽ばたかせ銀の粒子を身にまとう鴨   雨宮司

誰でも一度は目にしたことがある光景で、今回いちばん叙景歌らしい歌。
細部へのこだわりは伝わるが、やはり既視感をぬぐえないと言う意見があった。
白鳥や単なる鳥ではなく鴨にしたのは事実なのだろうか。

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続いて自由詠です。おひとりさま一首ずつご紹介します。

☆動かしてなんぼであろうプレゼンの朝にぐびりとミックスジュース    有田里絵

☆怒鳴りあい沈黙しあいテーブルのぽっぽハニーの包みにヒヨコ   あまねそう

☆「あの頃はどんだけステキだったか」とあきらめ顔で我を語るな    黒路よしひろ

☆放射性核物質を食うゴジラ核廃棄物になぜ手を出さぬ     雨宮司

歌会記が年をまたいでしまって申し訳ありませんでした。
それでも、関西歌会は毎月続いております!
新しい方、お久しぶりの方はもちろん、普段は読んでいるだけの方も今年はぜひご参加下さい。
雑談やつぶやきも歓迎です。あなたのひとことが歌会を上向きにしてくれます。
お待ち致しております。(有田里絵/記)
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by kaban-west | 2011-02-14 09:43 | 歌会報告


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