2015年 02月 28日

如月阿波座歌会記

◇ かばん関西 如月阿波座歌会記 ◇

〈日時〉 平成二十七年二月十五日(日)十三時半~十七時
〈会場〉 大阪府立江之子島文化芸術創造センター・ルーム6
〈参加者〉雨宮司・新井蜜(かばん/塔/紙上参加)・有岡真里(ゲスト)・有田里絵・岩崎陸(紙上参加)・ガク(ゲスト)・黒路よしひろ(ゲスト)・小坂井大輔(紙上参加)・小松才恵子(ゲスト)・塩谷風月(未来/レ・パピエ・シアンⅡ)・十谷あとり(日月)・蔦きうい(玲瓏)・とみいえひろこ(紙上参加)・ぱん子(ゲスト)・福島直広・ふらみらり(紙上参加)

 久々のオフライン歌会。当日参加者は十一人だったが、有田さんの密かな呼びかけに応じて下さる方があり、他に五人が紙上参加となった。
 今回は奈良からぱん子さんが初参戦して下さった。自分の納得のいく歌会を探しておられるとのこと。よろしければ、これを機会にまたいらして下さい。
 前半は十谷さんが、後半は蔦さんが、それぞれ進行役を務め、時に和気藹々、時に丁々発止のやりとりが展開された。主な詠草と作者、および点数を左記しておく。

ねむる頃まばたきをせぬ眼球の夜に浮かびて潤みていたり  とみいえひろこ  9点

基本いつも苦しそうだね君の顔口のすぼんだ花瓶だまるで  小松才恵子  5点

落花生きざみそこねてとんだ先きみの歯を見る春の風くる  有岡真里  8点

あによめと逢えるかそけき一刻を有馬鉄道きりさめ間近  蔦きうい  6点

店を出て左向かいの丑の部屋子機と焜炉と炬燵とコハル  福島直広  6点

吉野家はご飯がやわらかすぎて嫌 泣きながら食べたひとの声して  塩谷風月  6点

また飲みましょうと言ったね年下の君 赤ちゃんをあやすみたいに  岩崎陸  4点

壁ドンをされてみたいな壁ドンをされたら胸がときめくだろう  黒路よしひろ  1点

冬ざれの静寂【ルビ:しじま】ラインをただ一台突っ走ってく俺の軽四  雨宮司  4点

まだ朝き新聞配りの自転車のライトに光る雪の結晶  ガク  無点

爆弾のひかりのなかに黒々と浮かぶあなたの首のマフラー  新井蜜  3点

ショッピングカート一台濡れている押されなければ動けない脚  有田里絵  6点

ひねくれたテレビだ修理の人が来た時に限って映りやがって  小坂井大輔  1点

平日の裏道向いて草を食む動物園のきりんの夫婦  ふらみらり  7点

おほははの閩語はりはりと照るごとくうたふがごとくわれに響けり  十谷あとり  6点

 互選歌会の結果発表後に、各自の好きな歌や文章を披露する場が設けられた。亡き師の絶詠を涙ながらに詠む者や、松任谷由実の歌詞を詩吟の声調で発表する者など、会場は時にしんみり、時に八方破れな空気に包まれたのでした。
 オフ会終了後には懇親会が開かれた模様。私は不参加だったから、どの様なぬかるみの世界が展開されたのか知る由もない。

 かばん関西では、関西在住者に関わらず、広く多くの参加者を常に募集している。見学のみの参加も可能。興味のある方は係の方までお気軽に御連絡ください。

(雨宮司・記)

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今回も黒路さんのブログに歌会の様子が掲載されています。
→W-ZERO3 短歌的活用術
(かばん関西歌会blogを離れます)

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by kaban-west | 2015-02-28 23:55 | 歌会報告


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