2007年 06月 06日
☆☆☆ レ・パピエ・シアン&かばん関西合同歌会 ☆☆☆ 2007年5月26日 大阪市立弁天町市民学習センターにて開催 〈参加者〉 大辻隆弘、小林久美子、渋田育子、山吹明日香、矢野佳津、吉野亜矢(以上、レ・パピエ・シアン)、十谷あとり(日月・玲瓏)、黑山耀子(日月)、レイモンド飛田(日月)、伊藤弘高(ゲスト)、雨宮司、有田里絵、他1名(ゲスト、詠草のみ提出) レ・パピエ・シアンさんとの合同歌会も4回目となり、今回は参加者合計12名。的確かつ真摯な評だけではなく随所に笑いもあり、充実感いっぱいの歌会だった。 ☆兼題の部☆〈兼題「海」「難波」〉 どちらかひとつまたは両方を詠み込むこと、ひらがなにしても可、読みは自由とされた。「海」だけを詠み込んだ歌が八首、「難波」のみが二首、両方詠み込んだ歌が二首。固有名詞にとらわれず、日常詠から社会観を歌うものまで、幅広かった。兼題からは四首選とした。 以下、選歌の結果、上位四首となった歌について。 ◆なにはからナンバに移る音韻の弾みのなかに大阪がある 大辻隆弘(7点) 定型にうまく乗ってリズミカルだという意見が多かった。「なには」にはない、「ナンバ」の雑然としつつも活気溢れる空気や、方言の中でも特色有る大阪弁の雰囲気がよく出ていると評価され、最高得点歌に。 ◆越してきた町に本屋は見当たらず海馬無くせし脳をおもへり レイモンド飛田(6点) 「歌人は海馬が好き」という説に全員大笑い。町の本屋や古本屋が無くなってきた現代の風景を海馬と脳になぞらえた視点に評価が集まった。予定調和的という意見も。 ◆海遊館のすべての水槽に満ちている水の重さを鼻は感じて 矢野佳津(5点) 大きな水槽の重みを小さな鼻が受け止めるという擬人的発想が面白い。鼻を魚と読む人も。結句「感じて」の止め方に甘さを指摘する声もあった。 ◆身体を冷やそうとしているようだ海は四温の雨にぬれゆき 小林久美子 (5点) S音が美しく全体のリズムも好印象。「四温の雨」に対しては意見が分かれ、漢字から温もりを読み取る説と、三寒四温の四温ならまだ冷たい雨なので冷たい海を更に冷やすのではという説とが出た。 以下、その他の歌を詠草一覧掲載順に列記。 古えの難波宮がありし頃の海のなごりの地で歌会す 雨宮司 全身を水にゆだねて生まれくる海を見られぬ国々の子も 有田里絵 誰そ彼暗いシナプス樹海から海馬に乗って去りゆく漢【おとこ】 黑山耀子 微笑みて短き夜を眠りをりあなたは海に沈める木馬 山吹明日香 鳴り止まぬ海の光を抱きつつ上り下りせり春の山路を 吉野亜矢 耽溺のやがて暮れゆく夕日から気づけばそこは難波であった 伊藤弘高 大阪のエッフェルタワーを見に行こう難波から出る南海線で 渋田育子 パピエさんとの合同歌会には初参加だったが、リラックスしながら堪能できた。顔を合わせて意見を述べると、体そのものが歌に染まってくるようで楽しい。 皆様お疲れ様でした。もちろん、次回も期待大!である。 (以上、有田里絵) ☆吟行の部☆ 兼題の部にひきつづき、吟行詠草による歌会を行いました。吟行の内容は、歌会当日の午前中に、大阪港周辺を自由に散策して歌を詠むというもの。みどころ別に作品を集めてご紹介します。(カッコ内は選歌票数。) ◆海遊館 ダイビングしないつもりで生きていたけれどこの青ならば触れたい 有田里絵 君臨はすれども統治はしない主義大水槽のジンベエザメは 雨宮司 タカアシガニ遺跡のごとく枯れながら青鈍色の水底に立つ 大辻隆弘 光りつつ水母は浮かぶ上も下も明日も今日もあらざる世界 山吹明日香 紅白のゆがむボールをつつきつつおよそイルカの一期【いちご】は遊び 大辻隆弘 スイミーの群れは泳ぐよどこまでも水槽の中だったとしても 渋田育子 それぞれに水の流れを作り出し触れ合はぬやうめぐる魚たち 山吹明日香 見失いてそぞろ巡りし魚【うお】の間【あい】ずいぶん長く出口で待った 吉野亜矢 ◆交通科学博物館 野ざらしの電気機関車影おとす一両分の短き線路 黑山耀子 ◆観覧車 観覧車 クレーンより高くのぼれる函にゐてどこへも届けられないわたし 十谷あとり 港湾をはるかに見下ろす観覧車十五分間は永遠【とわ】のものへと 雨宮司 ◆サントリーミュージアム ミュージアムショップの傍の椅子に坐しすぐ汗がひく体【たい】を愉しむ 小林久美子 唇の形のソファに横たわる朝にはきっと食べられている 渋田育子 ◆船、港、海 うすべにの喫水線を揺らしつつ坂出に行く船は発ちたり 大辻隆弘 観光船サンタマリアは海賊船めかして定時に港を離る レイモンド飛田 遅々として進まぬごとく見ゆる船まぢかとなれば波を噛み寄る 十谷あとり 帆柱の上にのぼつてゐるみたい真つ白なビルの前を歩いた 矢野佳津 港では油の匂ひたれてゐてここから先は戻られぬ海 伊藤弘高 河口そは色にて分かてぬ淡水と海水の密か混じらうところ 吉野亜矢 北も南も西も船見ゆ埋立地ここで育てばどんな目をする レイモンド飛田 港行くトラック貨車を外したるいつかお前を送ってゆくよ 伊藤弘高 ただ歌が訪れて去るためだけの身体になろう、波を聞きつつ 大辻隆弘 さしあたり書きとめるべき言の葉のなければ手帳を閉じ海を見る 小林久美子 海遊館、サントリーミュージアム、交通科学博物館などのアミューズメント施設から、フェリー乗り場や貨物の埠頭、倉庫や工場などの港湾施設にいたるまで、さまざまな題材から、合計100首の吟行詠が生まれました。駆け足ではありましたが選歌・意見交換も行い、濃密で有意義な時間を過ごすことができました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。 今回の歌会のくわしいレポートが、「レ・パピエ・シアン」7月号に掲載されます。併せてお読みいただければさいわいです。 (以上、十谷あとり) ◇吟行詠草一覧◇ (カッコ内は選歌票数) 鉄筋のふかい赫が讃えられる あわく黄砂の懸かる港に 小林久美子 明るくてされども遠い水槽の中はほのかな空色に満つ 山吹明日香 ダイビングしないつもりで生きていたけれどこの青ならば触れたい 有田里絵(2) 夜中から鱸【すずき】を狙うが潮が悪い回遊待ちと釣り人笑う 雨宮司 港では油の匂ひたれてゐてここから先は戻られぬ海 伊藤弘高 誰一人会えないままに海遊館水母と会話何か落ち着く 渋田育子 ピラニアは猪木に似たる面つきで水槽内を静観している 雨宮司(1) 選びえぬ偶然として観覧車緑の函に乗る やや揺らぐ 十谷あとり(1) ラッコ回る どうしてそんなに痒いのか理由は知らねどラッコは回る 雨宮司(1) 観覧車のかげやはらかく巡りありわらびもち売り歩めるあたり 十谷あとり 斜張橋の向かうにまはる観覧車魔法遣ひのおほいとぐるま 十谷あとり(1) 観覧車 クレーンより高くのぼれる函にゐてどこへも届けられないわたし 十谷あとり(5) 黄・黒・青原色のまま常夏の魚は珊瑚に群遊してる 雨宮司 かわうそは滴れる尾を引きずりて岩のかげりの暗きに隠る 大辻隆弘 うすべにの喫水線を揺らしつつ坂出に行く船は発ちたり 大辻隆弘(2) 階段をのぼる振りしてスケッチをのぞきゆく黒き帽子の人の 山吹明日香 日本のいわしが口を開きつつ泳ぐひかりの渦の底に立つ 大辻隆弘 人々の頭上を越えて飛ぶエイはガラスの際で笑っていった 山吹明日香 港湾をはるかに見下ろす観覧車十五分間は永遠【とわ】のものへと 雨宮司 港湾のポストの足の錆びやすく機関士募集のビラに等しく 伊藤弘高 孤独なるジンベエザメの影盗みのたりのたりとふんばるルパン 雨宮司 巡視艇みおかぜ岸につながれて尻にちいさな国旗なびかう 大辻隆弘 脳髄と言われて納得してしまう水母【くらげ】は傘から触手を伸ばし 雨宮司(1) 中央線の広いホームに胡坐かき高笑いする男女六名 雨宮司 タカアシガニ遺跡のごとく枯れながら青鈍色の水底に立つ 大辻隆弘(3) 立入りを禁じ続けて錆びてゆく鎖あふるる弁天ふ頭 伊藤弘高 背の高い矢が総身を貫けるか弱き魚の群れは経巡【へめぐ】る 雨宮司 二十世紀末意匠のゴミ処理場だったか 榎茸 金の笠 小林久美子 港行くトラック貨車を外したるいつかお前を送ってゆくよ 伊藤弘高(1) スイミーの群れは泳ぐよどこまでも水槽の中だったとしても 渋田育子 引き込み線が右手にそれてゆるやかに夢を導くレールは見えつ 大辻隆弘 深くふかく海だと思い潜りゆけ 水中を飛ぶペンギンたちよ 雨宮司 麗しのモンパルナスのピロシキの炒り玉葱の甘み懐かし 雨宮司 紅白のゆがむボールをつつきつつおよそイルカの一期【いちご】は遊び 大辻隆弘(4) くろがねの大車輪ある駅前に吹く青嵐潮の香り 黑山耀子 風よ吹けはるか彼方の海原へ私の心を飛ばしてしまえ 雨宮司 遅々として進まぬごとく見ゆる船まぢかとなれば波を噛み寄る 十谷あとり(2) 開きたる股のあいだに頭を入れてラッコは寒き水にくぐりつ 大辻隆弘(1) 港口いまし入りたり曳船はブリッジに小さき旗をたてつつ 十谷あとり 背中より尾へ流れゆく筋肉の動き魚の抱くスパイラル 山吹明日香(2) 広東語のごときが響くくらがりにギヤマンクラゲ浮沈を続く 大辻隆弘(2) 北も南も西も船見ゆ埋立地ここで育てばどんな目をする レイモンド飛田 そういえばきみといちどもきていない海遊館におもいではなし 有田里絵(2) 彼方より生まれたる波のよせてきてのっぺりとした壁におどろく レイモンド飛田 それぞれに水の流れを作り出し触れ合はぬやうめぐる魚たち 山吹明日香(1) 観光船サンタマリアは海賊船めかして定時に港を離る レイモンド飛田(1) ミュージアムショップの傍の椅子に坐しすぐ汗がひく体【たい】を愉しむ 小林久美子 ひとりでも孤独ではない ひたすらに鰭を打ってるマンタの影は 雨宮司 日本一低い山でも山である限り天保山と呼ばれき 渋田育子 土曜日の人もまばらな地下鉄に我は乗りこみ港へ急ぐ 雨宮司 見失いてそぞろ巡りし魚【うお】の間【あい】ずいぶん長く出口で待った 吉野亜矢(1) 古びたるタイヤ右舷に吊り下げてひきぶねは昼の水切りてゆく 大辻隆弘 この長いエスカレーターの向こうがわ海ひろがると期待させられ 有田里絵 アジサシがたった一羽で飛んでゆく時おり翼を閃かせつつ 雨宮司 暗黒の螺旋を巡りつつくだり我【あ】が見しあまたなる魚の数 大辻隆弘 あおでない海もたくさんあることを教えてくれる深海魚たち 有田里絵 クラゲらを女子高生はとりまいてトリュフっぽいと笑いさざめく 雨宮司 河口そは色にて分かてぬ淡水と海水の密か混じらうところ 吉野亜矢 エクアドル熱帯雨林はどこぞやのペットショップの水槽のよう 雨宮司 頭上から肩口にかけトビエイの福笑い顔に招待されて 雨宮司 さまざまにお国ことばのきこゆれどここでは誰しも大阪LOVER 有田里絵 夜の海しずみておりぬこの青が人工のものだなんてほんとう? 有田里絵 さしあたり書きとめるべき言の葉のなければ手帳を閉じ海を見る 小林久美子 コンテナを満載にしてもどり来るEVERGREEN号ふかいみどりの 小林久美子 Seagull【シーガル】はホテルの名前眼前は鷗のいないさびしい港 雨宮司 マンボウは石膏色の肌【はだえ】にてただゆらゆらとゆらめいている 雨宮司 まんぼうが光に向けて頭【ず】を上ぐる思慮ぶかさうに瞳を閉じて 大辻隆弘(1) 去年の秋夫つとめいし中央線半袖シャツでいまわれが乗る 有田里絵 海遊館巡り疲れてふたり座す青くゆらめく光の中で 雨宮司 唇の形のソファに横たわる朝にはきっと食べられている 渋田育子(2) 晴天の港のうちに船跡の妊娠線のごとく残るも 十谷あとり おぼゆるまでおしえぬつもりディズニーもサンリオキャラも大人の作品 有田里絵(1) ここ川や海ちゃあうで、という声が背後よりして橋を渡りつ 大辻隆弘 光りつつ水母は浮かぶ上も下も明日も今日もあらざる世界 山吹明日香(1) 夏休みの特別企画 水槽の傍らに眠る夢のため子供になるか、子供を持つか 吉野亜矢(1) 君臨はすれども統治はしない主義大水槽のジンベエザメは 雨宮司(2) 水暗し助けた亀にさらはれて、と唄ひし友を思ひ出すかな 山吹明日香 形良きボラが二度、三度と跳ねて港は再び静かとなれる 雨宮司 『第三の男』に出てきた観覧車今では世界中に散在す 雨宮司 車なら三十分の距離なれどわざと電車を選ぶ日もある 渋田育子 真向かいの防波堤ではただ二人釣竿並べ魚を狙う 雨宮司 忍ばせた鋏で紙を切る人のシャリシャリ響く時間を過ごす 渋田育子 ホタルイカ性殖のためならずともおそらくひかる個を個とするため 有田里絵(1) 大水槽ななつの夏をへておりぬともに見上げしきみはいまごろ 有田里絵 ダリ展で会わない人と擦れ違う綺麗な脚の人と一緒だ 渋田育子 さわさわと木々が騒げるベンチへとふかく腰かけ深呼吸する 雨宮司 比喩でない海に会ふためまどろみの足らぬ身体をひきずりてゆく 大辻隆弘(3) 電車より競艇場を見下ろしてふとおもひ出す「とびだす絵本」 レイモンド飛田 鉄板を切りゆく音はひとごゑの叫びにも似て川面に終る 大辻隆弘(1) 雪氷に無言で耐えるペンギンはまだ灰色の羽根に包まれ 雨宮司 天上ゆ降る氷片を胸に受けリフティングするペンギンは王 大辻隆弘 遊ちゃんの帰ってこない水槽の底にあふれるおおきなひかり 有田里絵 四時遊行【しいじゆぎょう】の絶ゆるは無しとうたわれて天保山はとこしえに春 大辻隆弘(1) 野ざらしの電気機関車影おとす一両分の短き線路 黑山耀子(1) すきとほることの意味など知らざればギヤマンクラゲゆつくり沈む 山吹明日香(1) 熱帯の展示槽ではピラルクが厚い鱗を軋ませている 雨宮司 ただ歌が訪れて去るためだけの身体になろう、波を聞きつつ 大辻隆弘(2) しろがねのタンクは街の列柱になりはつなつの陽をかがやかす 小林久美子(1) 帆柱の上にのぼつてゐるみたい真つ白なビルの前を歩いた 矢野佳津(2) 木造の図書室の窓に風をきくわたくしは森、わたくしは雨 矢野佳津(2)
by kaban-west
| 2007-06-06 08:45
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