かばん関西歌会

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カテゴリ:自由に連歌( 3 )


2007年 10月 08日

連歌○盛夏から初秋へ・蜻蛉の章の巻

県知事が立つ夏色の始球式  司

  飛び出せ青春若気のいたり  観音

盆休み 帰省ラッシュでゆらりゆらり  真筆

  風船の飛ぶ世界の彼方  貢一

チムチムニーはるか頭上を傘は行き  司

  メリーポピンズ気取りで掃除  里絵

『西遊記』満員の中げんなりし  貢一

  気になる人がなぜオアシスに  きうい

玉とけば芭蕉の招く汝(なれ)も風  あとり

  風鈴聞きしラムネ色の恋  観音

微炭酸に恋してるんだ誰もみな  りん

  有馬の湯へと秀吉も行く  司

長女踏み一つ足りない六瓢箪  観音

  ペットボトルのラベルはがそう  里絵

裏庭の桔梗をいちりん挿にして  きうい

  ひしと抱きしむ信長の妻  貢一

夏の蝶石の仏を越えゆけり  あとり

  誰が置いたか手拭い一本  司

駆け出した子どもの指からなびくリボン  きうい

  あえてビキニの襟元に巻く  里絵

ゆえもなく老子は果てなき海を見て  貢一

  「蛸地蔵まで」「710円」  あとり

フォーチュンたこ焼初彼のため焼いてみる  りん

  味わい深し一茶の俳句  貢一

北京にて翻訳中にブルドーザー  司

  二十歳の彼女ソファに降ろす  里絵

癇症のチワワの眠り妨げて  あとり

  ミキサーのまま冷やすガスパチョ  きうい

遠雷は昨夜【よべ】の怒りの谺かな  朋子

  老子説きたり悠久のタオを  貢一

ポン・ヌフの下をあまたの水流れ  あとり

  黒いパックをゆるゆるはがす  里絵

秋が来て日蓮の命日も近づきて  貢一

  由比ヶ浜には残像の夢  そう
 
ひっそりと砂文字は波さらわれて  りん

  麦藁帽にとおく手を振る  あとり

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by kaban-west | 2007-10-08 09:32 | 自由に連歌
2007年 07月 03日

連歌○かりゆし・初夏・とび散る玉の巻

はなみずき白いてのひら空に向け  あとり

  清澄の青に天女の舞いて  貢一

はごろものかわりにスカーフひらめかせ  里絵

  鯉のぼりだと駆けゆく童女  司

吹き渡る風おだやかなりて顔をあげ  美枝子

  小声で歌う「アメイジンググレイス」  貢一

葉桜に手をあてたままきいている  宏之

  蟻と蟻とのかたい挨拶  あとり

気づいてよほのかな恋のある場所を  きうい

  桃色の空いつのことやら  キノコ

三つ指でそっとつまんでみる苺  里絵

  草かんむりの母はほほゑみ  あとり

静かにね背中を押してくれる人  美枝子

  泰山木の木陰より来る  りん

切り口に木耳がよく生えている  司

  噂の好きなスカラベのピアス  あとり

人絶ちて法華経唱え没入し  貢一

  最後のひともじ青空に書く  里絵

ベルマーク切れば学習帳に穴  あとり

  宝島に通じる海へと  りん

初夏の空愛染明王燃え立ちて  貢一

  西の海へと歩み速める  司

地球儀の止まつたところが俺の家  あとり

  実存求めて永久革命  貢一

ゲバラへの未練残してエビータは  司

  エビちゃん並みのモデルを目指す  里絵

すくと立つ足の長さをうらやみて  美枝子

  あしたゆふべに蜘蛛のアーサナ  あとり

カンダタの空我もまた見上げれば  りん

  ゆらゆらと揺れ落ちゆくひかり  司

マルクスのはやらぬさびしき世の中で  貢一

  納涼床に読む明月記  あとり

ほ、ほたる画面の中に線となり  くみこ

  浴衣の柄にぴたりと重なる  里絵

ゆうがおに屈んで想う去年【こぞ】の友  きうい

  法然包む罪深きもの  貢一

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by kaban-west | 2007-07-03 08:41 | 自由に連歌
2007年 04月 30日

連歌○春怒涛の巻

欲しいものいちいち伝えてホワイトデイ  きうい

  上目遣いの天邪鬼いて  あとり

マシュマロの様にまあるい声色が  りん

  寝巻き姿の君からこぼれ  宏之

とりあえずノンアルコールビールにて  里絵

  上司とはいえあやつも男  きうい

白もくれん早や花盛り足早に  美枝子

  花びらを呑むさみどりの海  司

居眠りの棚なし小舟漕ぎ出でな  あとり

  鉢をぬぎつつおんながうたう  くみこ

駄目元のスター誕生予選落ち  きうい

  寒の戻りに凍える睫毛  里絵

若草の白い牝鹿を妻として  司

  共に暮らせし日々の長さは  美枝子

ピアノ弾き お姉さんの音色は  真筆

  取り落としたる銀のスプーン  あとり

雪柳恋しいほどに伸ばしたる  りん

  爪の先より枝垂れはじめぬ  宏之

枝々の先より落ちる雨の音  司

  さくさくさくと野蒜を刻み  あとり

今日もまた星の麓に野宿する  きうい

  朝からほーほけきょうに期待し  里絵

信号の青の灯れば小走りに  あとり

  赤ならついでにコンビニ寄って  里絵

レジ袋断る声のふるへつつ  あとり

  溝へ駆けこむ金色の鼬【いたち】  司

公式のなき 運命の位置を確かめて  真筆

  ほうったアイスキャンデーの棒  宏之

放物線落下点には苛立ちが  美枝子

  穴を作れど幼な埋め立て  里絵

たどたどしひらがな踊るノートより  りん

  じゃじゃじゃじゃ~んとオノマトペが笑う  真筆

福笹の小判に小さき地震【なゐ】の来て  あとり

  じっと見ている招き猫の眼  キノコ

歳月も花もあらしも去ってゆく  きうい

  ゆびきり三角また逢ふ日まで  あとり

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by kaban-west | 2007-04-30 09:08 | 自由に連歌