かばん関西歌会

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2007年 07月 03日

連歌○かりゆし・初夏・とび散る玉の巻

はなみずき白いてのひら空に向け  あとり

  清澄の青に天女の舞いて  貢一

はごろものかわりにスカーフひらめかせ  里絵

  鯉のぼりだと駆けゆく童女  司

吹き渡る風おだやかなりて顔をあげ  美枝子

  小声で歌う「アメイジンググレイス」  貢一

葉桜に手をあてたままきいている  宏之

  蟻と蟻とのかたい挨拶  あとり

気づいてよほのかな恋のある場所を  きうい

  桃色の空いつのことやら  キノコ

三つ指でそっとつまんでみる苺  里絵

  草かんむりの母はほほゑみ  あとり

静かにね背中を押してくれる人  美枝子

  泰山木の木陰より来る  りん

切り口に木耳がよく生えている  司

  噂の好きなスカラベのピアス  あとり

人絶ちて法華経唱え没入し  貢一

  最後のひともじ青空に書く  里絵

ベルマーク切れば学習帳に穴  あとり

  宝島に通じる海へと  りん

初夏の空愛染明王燃え立ちて  貢一

  西の海へと歩み速める  司

地球儀の止まつたところが俺の家  あとり

  実存求めて永久革命  貢一

ゲバラへの未練残してエビータは  司

  エビちゃん並みのモデルを目指す  里絵

すくと立つ足の長さをうらやみて  美枝子

  あしたゆふべに蜘蛛のアーサナ  あとり

カンダタの空我もまた見上げれば  りん

  ゆらゆらと揺れ落ちゆくひかり  司

マルクスのはやらぬさびしき世の中で  貢一

  納涼床に読む明月記  あとり

ほ、ほたる画面の中に線となり  くみこ

  浴衣の柄にぴたりと重なる  里絵

ゆうがおに屈んで想う去年【こぞ】の友  きうい

  法然包む罪深きもの  貢一


by kaban-west | 2007-07-03 08:41 | 自由に連歌


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